「運動すれば脂肪が筋肉に変わる」と聞いたことはありませんか?実はこれ、半分正しくて半分間違い。脂肪と筋肉はまったく異なる組織で、直接変換されることはありません。しかし、体の仕組みを正しく理解すれば、「脂肪を減らしながら筋肉を増やす」ことは可能です。
この記事では、脂肪と筋肉の違いから、理想の体づくりに向けた正しいアプローチまで、分かりやすく解説します。無理なく健康的に引き締まった体を手に入れたい方は、ぜひ参考にしてください。
脂肪と筋肉の違いとは?基礎知識をしっかり押さえよう
脂肪と筋肉は、見た目や体重に大きく影響する重要な体の構成要素です。しかし、この2つは役割も構造もまったく異なります。まずは、それぞれの基本的な特徴を押さえておきましょう。
脂肪と筋肉は別物?変換できるって本当?
結論から言うと、脂肪と筋肉は直接変換されません。
よく「脂肪を筋肉に変える」という表現がありますが、これはあくまで「脂肪が減って筋肉が増えたように見える」ことを意味しています。実際には、以下のようなプロセスが起きています。
- 食事制限や運動で体脂肪を燃焼する(脂肪細胞が縮小)
- 同時に筋トレやタンパク質摂取で筋肉を成長させる
つまり、脂肪を減らしつつ筋肉を増やすことで、ボディラインが引き締まり、「筋肉に変わった」と錯覚するのです。
筋肉はタンパク質、脂肪は脂質でできている
脂肪と筋肉の主成分は、それぞれ異なります。
組織 | 主な構成成分 | 役割 |
---|---|---|
筋肉 | タンパク質 | 体を動かすエネルギー源、代謝促進 |
脂肪 | 脂質 | エネルギーの貯蔵、体温保持 |
筋肉は主にアミノ酸(タンパク質)から作られ、トレーニングや栄養によって成長・維持されます。一方、脂肪は余ったエネルギーが中性脂肪として体内に蓄積されたものです。
このように、材料そのものが異なるため、直接変換することはできません。
同じ体積でも重さが違う?筋肉と脂肪の密度の違い
筋肉と脂肪は、同じ大きさでも重さがまったく異なることをご存知でしょうか?
実は、筋肉のほうが脂肪よりも約1.2倍重いとされています。
組織 | 密度(g/cm³) | 見た目の特徴 |
---|---|---|
筋肉 | 約1.06 | 引き締まって見える |
脂肪 | 約0.9 | 柔らかくボリュームがある |
そのため、体脂肪が減って筋肉が増えると、体重があまり変わらなくても見た目はスリムになります。

脂肪を減らして筋肉を増やす仕組み
理想のボディメイクに欠かせないのが、「脂肪を落として筋肉をつける」というアプローチです。しかし、この2つのプロセスはまったく逆の働きが必要になるため、正しい理解と工夫が求められます。この章では、脂肪燃焼と筋肉増加のメカニズムをわかりやすく解説していきます。
脂肪が筋肉に変わる、は間違い
まず大前提として、「脂肪が筋肉に変わる」は生理学的に不可能です。これは前の章でも触れましたが、もう一度明確にしておきましょう。
脂肪細胞と筋肉細胞は、そもそも異なる細胞で、別の役割を持つ組織です。そのため、脂肪を燃やすことと、筋肉を育てることは、それぞれ独立したプロセスとして考える必要があります。
✅ 正しいプロセスの理解
- 脂肪を減らす=消費カロリーが摂取カロリーを上回る
- 筋肉を増やす=適切な負荷+栄養(特にタンパク質)+休養
この両者をバランスよく実行することで、「筋肉に変わったように見える」体の変化を実現できます。

見た目が変わる理由は「筋肉量」と「体脂肪率」
体の見た目が劇的に変化するのは、筋肉量と体脂肪率のバランスが変わったときです。
状態 | 特徴 |
---|---|
筋肉量が少なく体脂肪率が高い | たるんだ印象、代謝が低い |
筋肉量が多く体脂肪率が高い | がっしりとした体型だが、筋肉が目立たない |
筋肉量が多く体脂肪率が低い | 引き締まったボディライン、筋肉が際立つ |
💡ポイント
特に注目すべきは「体脂肪率」です。これは体重に占める脂肪の割合で、数値が低くなるほど、筋肉や骨格のラインがはっきりしてきます。
筋肉量が増えると基礎代謝が上がる理由
筋肉をつけると、ダイエットが「ラクになる」と言われる理由のひとつが、基礎代謝の向上です。
基礎代謝とは、何もしていなくても消費されるエネルギーのこと。実はこのうち、筋肉が消費するエネルギー量はかなり多いのです。
組織 | 1kgあたりの1日の消費カロリー(目安) |
---|---|
筋肉 | 約13kcal |
脂肪 | 約4.5kcal |
つまり、筋肉量が1kg増えるだけでも、毎日約13kcal多く消費できる計算になります。これを積み重ねることで、太りにくく痩せやすい体質へと変わっていくのです。
✅ 基礎代謝を上げるメリット
- ダイエットの効率が上がる
- リバウンドしにくくなる
- 生活の中で自然とエネルギー消費が増える
筋肉を増やすには?正しいアプローチを解説
「筋トレしているのに、なかなか筋肉がつかない…」
そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。筋肉を効果的に増やすには、正しい知識・適切なトレーニング・栄養・休養のすべてが揃ってはじめて成果が出ます。
この章では、初心者から中級者、さらには高齢者まで幅広く対応できる、筋肉を育てるための正しいアプローチを解説します。
筋肉が増えるメカニズムを理解しよう
筋肉が増える=筋肥大(きんひだい)は、体内で以下のようなプロセスを経て起こります。
- 筋繊維に負荷をかけて微細な損傷を与える(筋トレ)
- 体が修復しようとアミノ酸を使って筋繊維を再生・強化する(超回復)
- 以前よりも太く強くなって戻る(筋肥大)

この仕組みを活かすために重要なのが、「負荷→栄養→休養」のサイクルです。
👉 ポイント
- 負荷が足りないと筋肉は育たない
- 栄養が不足していると修復できない
- 休養が不十分だと超回復が起きない
この3つのバランスが、筋肥大の鍵を握ります。
効果的な筋トレメニューの組み方(初心者〜中級者向け)
筋トレ初心者〜中級者が取り組みやすいメニュー構成は、以下のようになります。
✅初心者(週2〜3回)
- 全身をまんべんなく鍛えるのが基本
- 1日あたり「大きな筋肉を中心に3〜5種目」でOK
例:自重トレーニング中心
- スクワット(脚・お尻)
- プッシュアップ(胸・腕)
- プランク(体幹)
- ヒップリフト(臀部・背中)
✅中級者(週3〜5回)
- 部位分け(スプリット)法がおすすめ
- 例:月曜=上半身、火曜=下半身、水曜=休み…など
例:部位別メニュー
- 月:胸・肩・三頭筋
- 火:背中・脚・二頭筋
- 水:休養 or 軽い有酸素
- 木:体幹・全身サーキット
- 金:好きな部位を集中トレーニング
💡補足
トレーニングは、「正しいフォーム・適切な回数・適度な負荷」が重要。最初は回数よりもフォーム習得と継続を意識しましょう。
筋トレは週何回がベスト?休養日の重要性
「毎日筋トレした方が早く筋肉がつくのでは?」と思われがちですが、これは逆効果になることもあります。
筋肉が成長するのは、トレーニング中ではなく休んでいるとき。この仕組みを「超回復」と呼びます。
トレーニング頻度 | 対象者 | 休養の目安 |
---|---|---|
週2〜3回 | 初心者 | 1〜2日空ける |
週3〜5回 | 中級者 | 部位ごとにローテーション |
週6〜7回 | 上級者 | 休養日を必ず設ける |
筋肉痛が強く残っている日は、無理せず休むか、別の部位を鍛えるクロストレーニングがおすすめです。
高齢者でもできる!負担の少ない筋トレ法
高齢になると筋力の低下が進み、転倒リスクや生活機能の低下が問題になります。だからこそ、シニア世代でもできる筋トレはとても大切です。
✅おすすめの筋トレ(椅子・壁を活用)
- 椅子スクワット(下半身強化)
- 壁プッシュアップ(上半身)
- かかと上げ下げ(ふくらはぎ)
- ゴムバンド体操(肩や背中)
💡ポイント
- 無理のない範囲で、週2〜3回、10〜15回×2〜3セットを目安に行いましょう。
- 痛みが出る場合はすぐ中止し、医師・トレーナーに相談を。
成長ホルモンと筋肉の関係
筋肉を効率よく増やす上で、「成長ホルモン(HGH)」の存在は無視できません。これは筋肉の合成や脂肪燃焼を助けるホルモンで、睡眠中や強度の高い運動時に分泌されます。
成長ホルモンを活性化するポイント
- 高強度インターバルトレーニング(HIIT)
- 十分な深い睡眠(特に入眠後の3時間)
- タンパク質を含むバランスの取れた食事
- 空腹状態の軽い運動
💡補足
成長ホルモンは30代以降徐々に減少しますが、生活習慣を整えることで分泌を促すことが可能です。筋トレはその最たる方法の一つと言えるでしょう。
脂肪を効率的に減らす方法
「食事制限してるのに痩せない」「運動してるのにお腹周りの脂肪が減らない」――そんな悩みを抱えている方も多いはず。脂肪を効率よく減らすには、正しい運動・適切な食事・ホルモンバランスの管理が欠かせません。
ここでは、脂肪を落とすための効果的なアプローチを、わかりやすく解説します。
有酸素運動 vs 筋トレ、脂肪燃焼に効くのはどっち?
脂肪を燃やすならランニング?それとも筋トレ?
結論から言うと、どちらも重要です。それぞれ得意とする働きが違います。
種類 | 特徴 | 脂肪燃焼効果 |
---|---|---|
有酸素運動 | 脂肪をエネルギーとして使いやすい | 即効性がある |
筋トレ | 筋肉を増やし基礎代謝を上げる | 長期的に効く |
✅ 効率よく脂肪を減らすには
- 筋トレで筋肉をつけて代謝UP
- 有酸素運動で体脂肪を燃焼
この2段構えの戦略がベストです。
👉 例えば、「筋トレ→有酸素運動」の順番で行うと、脂肪燃焼効率がさらにアップします。これは、筋トレで糖質を消費したあと、有酸素運動で脂肪をエネルギーとして使いやすくなるからです。
食事を抜くのはNG!脂肪燃焼の落とし穴
「食べなければ痩せる」と思いがちですが、実はこれ、脂肪が燃えにくい体を作るNG習慣です。
食事を抜くと、以下のようなデメリットが起こります。
- 筋肉の分解が進みやすくなる(基礎代謝が下がる)
- 血糖値が不安定になり、脂肪を溜めやすくなる
- 食欲が暴走し、ドカ食いリスクが高まる

💡ポイント
脂肪を減らすには、「食べながら燃やす」工夫が必要です。特に朝食をしっかり摂ることで、1日を通して代謝が高まりやすくなります。
食物繊維と一緒に炭水化物を摂ると太りにくい理由
炭水化物=太る…と思われがちですが、それは摂り方による誤解です。ポイントは、食物繊維との組み合わせ。
食物繊維には以下のような働きがあります。
- 炭水化物の吸収スピードを緩やかにする
- 血糖値の急上昇を防ぎ、脂肪の蓄積を抑える
- 腸内環境を整えて、代謝の良い体づくりをサポート
✅ 具体的な食べ方のコツ
- ご飯には雑穀や玄米を混ぜる
- パスタは全粒粉タイプを選ぶ
- 炭水化物の前に野菜や海藻を食べる「ベジファースト」
これだけでも、脂肪のつきにくい食習慣が実現できます。
脂質は控えめに、でもゼロにはしない
ダイエット中は「脂質=悪」と思われがちですが、完全にカットするのは逆効果です。脂質は、ホルモンの材料や細胞膜の構成など、体にとって不可欠な栄養素でもあります。
✅ 脂質の種類に注目!
種類 | 特徴 | 例 |
---|---|---|
飽和脂肪酸 | 摂りすぎ注意(動物性中心) | バター、ラード、肉の脂身など |
不飽和脂肪酸 | 体に良い脂肪(植物性・魚由来) | オリーブオイル、青魚、アボカド |
ポイントは、「質を選んで、量は控えめに」です。
1食あたりの脂質は10〜20gを目安にするとバランスがとれます。
ストレスが脂肪を増やす?コルチゾールとの関係
ストレスが続くと太りやすくなる――これは本当です。その鍵を握るのが、ストレスホルモン「コルチゾール」。
コルチゾールが慢性的に分泌されると
- 血糖値を上げる(=インスリン分泌増 → 脂肪蓄積)
- 筋肉を分解しやすくなる(代謝ダウン)
- 睡眠の質が下がり、脂肪が燃えにくくなる
特に内臓脂肪(お腹まわり)が増えやすくなるのも、コルチゾールの影響です。

✅ コルチゾールを抑える方法
- 十分な睡眠(7時間以上)
- 軽い運動(ウォーキング、ヨガなど)
- 瞑想や深呼吸でリラックス
- 「好きなことに没頭する」時間をつくる
体脂肪率と筋肉量の正しい見方
ダイエットやボディメイクをしていると、「体重ばかり気にしてしまう」という方が多いですが、本当に大切なのは“体の中身”です。
筋肉が増えれば体重が増えることもありますし、逆に体重が減っても筋肉まで落ちていれば健康的とは言えません。
この章では、体脂肪率や筋肉量といった本質的な数値の見方について、しっかり押さえておきましょう。
体脂肪率とは?BMIとの違いを解説
まず混同されがちなのが、「体脂肪率」と「BMI(体格指数)」の違いです。
指標 | 意味 | 弱点 |
---|---|---|
体脂肪率 | 体重に占める脂肪の割合(%) | 正確な測定には専用機器が必要 |
BMI | 身長と体重から算出する肥満度の目安 | 筋肉質な人も肥満と判定されることがある |
✅ BMIはあくまで「体格の平均的な目安」にすぎません。
対して体脂肪率は、「体の質(脂肪と筋肉のバランス)」を示す指標です。ダイエットや筋トレにおいては、BMIよりも体脂肪率を重視すべきです。
理想的な体脂肪率・筋肉量の目安(男女別)
「痩せすぎ」や「筋肉不足」を避け、健康的に引き締まった体を目指すなら、体脂肪率や筋肉量の目安を知っておくことが大切です。
✅男女別 体脂肪率の目安
判定 | 男性(%) | 女性(%) |
---|---|---|
アスリート | 6〜13 | 14〜20 |
健康的 | 14〜20 | 21〜27 |
軽度肥満 | 21〜24 | 28〜34 |
肥満 | 25以上 | 35以上 |
✅筋肉量の目安(骨格筋率の参考値)
レベル | 男性(%) | 女性(%) |
---|---|---|
高い | 40以上 | 35以上 |
普通 | 35〜39 | 30〜34 |
低い | 34以下 | 29以下 |
💡補足
数値はあくまで目安ですが、見た目・体力・健康レベルの維持には「標準〜やや高め」を意識すると良いでしょう。
筋トレで体重が増えるのは良いこと?
「筋トレ始めたら体重が増えた…」
これ、むしろ喜ぶべき現象です!
筋トレをすると筋肉が増えますが、筋肉は脂肪よりも重いため、体脂肪が減っていても体重は増えることがあります。
例:
- 脂肪1kg減(軽い)+ 筋肉1kg増(重い)=体重ほぼ変わらず or 微増
- でも、見た目は引き締まり、代謝もアップ!
✅ 見た目やパフォーマンス重視のボディメイクでは、体重の増減に一喜一憂しないことが大切です。
見た目重視派に知ってほしい「体重以外の指標」
「痩せてる=キレイ」「体重が軽い=細い」という時代は終わり。今は“中身重視”の美しさが求められています。
以下のような指標を活用すると、見た目や健康状態を客観的に把握しやすくなります。
✅見た目重視派がチェックすべき指標
指標 | 特徴 |
---|---|
体脂肪率 | スリムさ、引き締まり度がわかる |
骨格筋率 | 筋肉の発達度、代謝力の目安 |
ウエスト・ヒップ比 | 体型のバランス、くびれの目安 |
内臓脂肪レベル | 健康リスクの可視化(メタボ予防) |
BIA測定値 | 体水分量、筋肉量、脂肪量のバランスなど |
👉 特におすすめは、家庭用体組成計で毎朝同じ時間に測る「日々の傾向を記録する習慣」。数値を知ることで、トレーニングや食事の改善点が見えてきます。
食事管理で筋肉を落とさず脂肪を減らすコツ
筋トレを頑張っても、食事管理を間違えると「筋肉が落ちて体脂肪だけが残る」という残念な結果に…。
脂肪だけを減らして、筋肉をしっかりキープまたは増やしていくには、「栄養バランス」と「摂取タイミング」が鍵になります。
ここでは、筋肉を落とさずに減量するための実践的な食事のポイントを紹介します。
タンパク質を多く、こまめに摂る理由
筋肉の材料となるのがタンパク質。ダイエット中でも筋肉を維持・合成するには、十分な量のタンパク質を摂ることが不可欠です。
✅ 1日に必要なタンパク質量の目安
- 一般的な筋トレ実践者:体重1kgあたり1.6~2.2g
- 例)体重60kgの人 → 96~132g/日
しかし、一度に大量に摂っても体は使い切れません。そのため、1日3~5回に分けて摂取するのが効果的です。
✅ おすすめの摂取タイミング
- 朝食(寝ている間の筋分解を防ぐ)
- トレーニング後30分以内(筋合成ゴールデンタイム)
- 間食(午後や就寝前にプロテインなど)
摂取タイミングの工夫で筋合成を最大化
筋肉の合成(筋タンパク質合成)を最大限に引き出すためには、「何を食べるか」だけでなく「いつ食べるか」も重要です。
特に意識したいのがこの2つ
- トレーニング後30分以内(筋合成のゴールデンタイム)
→ この時間帯にタンパク質+炭水化物を摂ることで、筋肉の回復と成長が加速します。 - 就寝前のタンパク質摂取
→ 睡眠中も筋合成は続いているため、就寝前にプロテインや低脂肪の乳製品を摂ると◎
💡ポイント
- 筋トレ前にはエネルギー源となる炭水化物も必要
- 「空腹のままトレーニング」は筋分解を招くリスクあり
減量中でも炭水化物を抜かないほうが良い理由
「糖質=太る」というイメージから、炭水化物を極端に制限する人もいますが、これは筋肉の維持にとって逆効果になる可能性があります。
炭水化物の役割
- 筋トレ時の主要なエネルギー源
- 筋肉中のグリコーゲンを満たし、トレーニング強度を維持
- インスリン分泌により筋タンパク質の合成をサポート
✅ 減量中におすすめの炭水化物の摂り方
- 白米より玄米、もち麦、全粒粉パンなど低GI食品を選ぶ
- 朝やトレーニング前後に集中して摂る「時間栄養学」を活用
- 夜は控えめにして血糖値の乱高下を防ぐ
極端なカロリー制限で起きる“筋肉の減少”リスク
脂肪を早く落としたいからといって、過度なカロリー制限をすると、体は「飢餓状態」と判断し、筋肉を分解してエネルギーを確保しようとします。
極端なカロリー制限のデメリット
- 筋肉が落ちる(基礎代謝が低下)
- 体が省エネモードに入り、脂肪が落ちにくくなる
- ホルモンバランスが崩れてリバウンドしやすくなる
✅ カロリー設定の目安
- 1日の消費カロリーより300~500kcal少ない程度が適正
- 急激な減量(週1kg以上)は、筋肉喪失のリスクが高まる
💡おすすめ:PFCバランス(※)を意識した食事管理アプリの活用で、無理なく筋肉を守りながら脂肪を落とす習慣が身につきます。
よくある疑問&トラブルQ&A
筋トレしても体重が減らないのはなぜ?
体重が減らなくても、実は「体は引き締まっている」ことがよくあります!
筋トレを始めると、脂肪が減って筋肉が増えていきます。
ただし、筋肉は脂肪よりも重いため、見た目がスリムになっていても体重があまり変わらない、もしくは少し増えることも。
ポイントは「体重」よりも「体脂肪率」や「見た目の変化」。
ウエストサイズや鏡の前での見た目も、立派な成果ですよ!
筋肉が脂肪に変わったように見える理由
筋肉と脂肪は別物なので、変わることはありません。
ただ、筋トレをやめて運動不足になると、
- 筋肉が落ちてハリがなくなる
- 代謝が下がり、脂肪がつきやすくなる
この2つが重なって、「筋肉が脂肪に変わったように見える」という現象が起こります。
継続は力なり! 週2〜3回でも筋肉に刺激を与えてあげると、見た目も若々しく保てます。
筋トレすると太くなるのが怖い女性へ
大丈夫、女性が“ムキムキ”になるのはかなり難しいです!
筋肉がつく=太くなる、とイメージする方が多いですが、女性はホルモンの関係で筋肥大しにくい体質です。
むしろ、筋トレをすることで…
- 脂肪が減って見た目が引き締まる
- 姿勢がよくなりスタイルが改善
- 代謝が上がって痩せやすくなる
と、美ボディの近道になります!軽めのダンベルや自重トレーニングから、ぜひ気軽に始めてみてください
筋トレと有酸素運動、どっちを先にやるべき?
脂肪を減らしたいなら「筋トレ→有酸素」の順番がオススメ!
理由は、筋トレで糖質(グリコーゲン)を先に使い切ると、
そのあと有酸素運動で脂肪がエネルギーとして使われやすくなるからです。
筋肉痛がないと効果がないって本当?
筋肉痛がなくても、筋肉はちゃんと成長しています。
筋肉痛は、「筋肉が慣れていない刺激を受けたサイン」ではありますが、
痛みの有無と筋トレの効果はイコールではありません。
✔ 筋肉痛がなくても筋繊維は修復・強化される
✔ 正しいフォームで効かせることが最優先
✔ 回復が早くなった=トレーニング効果が出ている証拠!
無理に痛みを追い求めず、「効いてる感」や「継続できているか」に注目していきましょう。
筆者の経験から伝える!脂肪と筋肉に関するリアルなアドバイス
ここまで理論やデータを中心に解説してきましたが、最後に、私自身の体験から感じた「リアルな学び」をお伝えしたいと思います。
無理な食事制限や過度な運動は続きませんし、情報が多すぎて何が正しいのか迷うこともあるでしょう。
そんなときは、実体験に基づいたシンプルな成功例をヒントにしてみてください。
筋肉を残して半年で10kg減量した方法
高たんぱく・中炭水化物・低脂質のバランス食+週5の筋トレで達成。
具体的にはこんな感じです
- PFCバランス目安:P40%・C40%・F20%
- 1日4〜5回に分けて、こまめにタンパク質を摂取(例:鶏むね肉、豆腐、卵、プロテインなど)
- 筋トレは週5回(部位分け)で継続。フォームを重視して中〜高負荷を扱う
💡ポイント:「無理なく続けること」と「栄養の質」を最優先にしました。
有酸素運動は筋トレ後に30分。心拍数管理がカギ。
脂肪燃焼効率を高めるため、有酸素運動は筋トレのあとに30分ウォーキングまたはバイクを実施。
その際は、「脂肪が燃えやすい心拍数ゾーン(最大心拍数の60〜70%)」をキープするよう意識しました。
- 目安:(220−年齢)×0.65くらいの心拍数
- 音楽やオーディオブックで「ながら運動」にすると、気持ち的にも継続しやすかったです。
ボディメイク大会出場で学んだ「見た目の変化」と「筋肉の重要性」
大会出場という目標を掲げて減量と筋トレに取り組んだことで、数値よりも「見た目の変化」こそが大切だと強く感じました。
減量期でも筋トレは続けるべし。筋肉があると引き締まって見える。
「減量中=筋トレは控える」という人もいますが、これは逆です。
筋トレをやめると筋肉が落ちやすくなり、せっかくの“引き締まり感”も失われてしまいます。
むしろ、減量期こそ筋トレを継続し、筋肉を守ることが「綺麗に痩せる」ための鍵になります。
体重よりも「鏡に映る自分」を指標に。
減量終盤では、体重計の数字よりも鏡に映るラインや服のフィット感を重視していました。
「体重は数百g増えても、明らかにお腹が引っ込んでいる」「肩周りがシュッとしてきた」など、目で見える変化は何よりのモチベーションになります。
まとめ
「脂肪が筋肉に変わる」と思われがちな体の変化も、正しく理解すれば、脂肪を減らしながら筋肉を増やす理想のボディメイクは誰にでも実現可能です。
この記事では以下のポイントを解説しました。
- 脂肪と筋肉はまったく異なる組織であり、直接は変換されない
- 見た目を変えるカギは、筋肉量の増加と体脂肪率の低下
- 筋トレ+有酸素+食事管理の組み合わせが最も効果的
- 「体重」よりも「体脂肪率」「見た目」「体調」に注目
- タンパク質摂取やタイミング、PFCバランスが筋肉維持の鍵
- 続けること、無理をしないことが成功の近道
理論と実体験の両面からボディメイクを見つめることで、「一時的なダイエット」ではなく、「一生使える体づくりの知識と習慣」が身につきます。

【監修者情報】
筋トレ&栄養学に基づくボディメイク指導者/Webライター
大学では運動生理学と栄養学を専門に学び、卒業後は介護施設で高齢者への運動指導に従事。現在はWebマーケティングにも携わりながら、筋トレや栄養学に関する正しい知識を広める活動を行っている。自身もボディメイク大会に出場し、10kg以上の減量や体脂肪率3%までの絞り込みを達成。実体験と専門知識をもとに、科学的かつ実践的なトレーニング・食事管理の情報を発信している。